「赤線青線新幹線」    − ライティライティライト?




大阪には数カ所に渡り、ちょんの間がある。
「ちょんの間」とは、少しの時間という意味であり、平たく言えば「お手軽」と言ったところか?
大阪ドームから割と近い場所に松島遊郭というちょんの間があるが、そこへは何度か行った事がある。
昔風の家が立ち並び、その道のプロなら、ここがそれとすぐに分かるだろう。
まるでここだけ戦後取り残されたような情緒あふれる空間だ。
1階には、遊女が2人くらい並び、客が通ると、やり手ババアが引っ切り無しに声をかけて来るので
正直、じっくり吟味出来ない。
ただし、一目で危険物と分かる女が結構居るので店選びには気を付けたいものだ。
※ひとりで行く場合はあまり長い事うろうろしない事。恐喝事件があるという話も聞く。

私が選んだ店は、ふたり並んでいる内の片方が及第点、もう一方が遠目からもそれと気付くほどの
化け物であった。及第点の方の点数かせぎに雇ってるんじゃねぇの?
当然だがババアに、及第点の方を指名すると2階のプレイルームに通される。
(化け物は近くで見るとより凄まじかった。全身から負のオーラが発散していたほどだ)
部屋に入るとババアは大抵このように言う。
「今日は時間あるんやろ?ゆっくりしてってぇな。」←ロングコースを勧めている。
こんな時は次のように答えよう。
「アカン。今日は忙しいんや。1番短いのでエエ」(なるべく関西弁を使用の事)
値段は10年くらい前で、30分15000円前後(今は知らん)
前後というのは、ババアが客によって値段を変える場合があるのだ。
如何にもな観光客には、やり手ババアが値段を上げる場合があるので気を付けよう。
また交渉次第では、多少のダンピングが可能だ。ただし相手は関西商人である。
圧倒的に返り討ちに合う事が多い。
ちなみに私は、この時、15000円提示のところ、12000円に負けさせる事に成功した。
何と言っても昼だったしお客の姿なんてどの通りにも見かけなかったもん。

部屋は純和風が多い。布団がすでに敷いてあり、戦後すぐの時代にタイムスリップしたような
錯覚を覚えてしまい大興奮である。(親父、アンタの時代がここに生きてるよ!)
女性が登場。30分とは言え、時間が無くすぐにプレイ開始。
電気がひとつ消されその部屋は薄い紫色の空間になった。見ると裸電球だよ。裸電球。
窓の下には神田川が流れていそうだ。(大阪だけど)
女性のアソコには、大抵すでにローションが仕込まれており、すぐに挿入が可能である。
暗い和室の部屋で布団に包まり腰を振れば大興奮で誰でも早漏ぎみに発射してしまう事請け合いだ。
(ワシだけか?)

余韻に浸りながらホームで電車を待っているとある事に気が付いた。
あっ!そう言えば交渉で12000円に負けさせたのはいいが千円札が無くて15000円払い、
ばばぁが「釣りは帰りしなに渡すさかいな」と言っていたのに貰ってないぞ!
しかも帰るとき玄関にばばぁの姿はなかったのだ。やりやがったなあのババァ。
今更戻る勇気もないし、ここは完全に俺の負けだ。大阪商人に返り討ちにあってしまった。
ついでにあの化け物の姿も消えていたぞ。まさか誰かが食ってる最中なのか?
もしそうなら世の中にはチャレンジスピリットに長けた奴が居るものだ。
アンタは生き残れるよ。世紀末覇者に一番近い男だね。

ちなみにここでは、生中出しOKの子も結構いるが、私はあまりここでの生プレイはお勧めしない。
なぜなら私はここで毛じらみを拾った事があるからで、私が拾った性病らしい性病は唯一これだけなのだ。
とは言え、ちょんの間は、いつかは無くなってしまうかも知れないので行っておきたい場所ではある。
(ドームが出来るまでに無くなるという噂もあった)
無くならないにしろ、横浜のように外国人ばかりになってしまわない事を願いたいものだ。      (完)


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