ニュー裏モノ探検隊:一風堂

日本フーゾク。たいちょうのひとりごと

出会い系の女たち(和代の場合)

HP過去記事です。

 

☆ 

 

- 和代の場合 -

なんだかその日は少し疲れていたし多分自暴自棄な気分だったのかもしれない。
真夜中に目が覚めた俺はワクワクメールのアブノーマルコーナーにアクセスしていた。

で、書き込みをしてみる。

やられ気分なので書き込みもかなり乱暴だった。


「触られたい。いじられたい。弄ばれたい。」


それだけですか? (byアムロ)


いつのまにか寝てしまったが激しい頭痛で目を覚ました俺はアスピリンを飲み込んでいた。(真夜中)しばらくして冷静になった俺はちょっとこれはまずい書き込みをしてしまったなと思い直して削除する事にした。

するとどうやら少し前にその書き込みに返信があったようなのだ。


「私は30歳の子持ちです。罰イチです」

と書いてあった。


うーむ。バツイチを罰1回と書くあたりヤバめな匂いがするのだがあんな俺のイカれた書き込みに対して返信してくる女とは一体どんな女なのか興味があった。

あえて核心には触れずに当たり障りのない内容で返信してみた。(半分寝ぼけてる)

「蘭さん。メールありがとうございます。。。。」

するとまさに1分も経たずに返事が返ってきたのである。

「私、本当は蘭じゃないよ。和代だよ。メルアドはこれ。。。。」 和代


最後に携帯の実アドが書いてあった。思わず目が覚める。


こんなに潔く、しかも1回目の返信で実アドと本名教えられたら俺ももう逃げられないではないか。俺も本名の下の名を書いて携帯アドレスから返信した。


そこから彼女とのやりとりが始まった訳です。


俺の返信は遅いのだが相変わらず彼女の返信は早かった。
そして彼女の文面はいつもネガティブだった。ハッキリ言ってしまうと病んでいた。
いや違うな。正確に言うと昼間は病んでいるのだ。昼間は破滅に満ち溢れた文面だったし話も成り立たなかった。でも夜になると彼女はまともになっていた。(あくまで昼と比べれば、ですが)

俺はそんな彼女の意図を読めずにいた。

正直会ってみたいとは一度も思わなかった。
彼女もいろいろあって基本的には外出できない環境にいるようなので、会う会わないの話もなかったのだけど。


「俺は昼間は会社で仕事をしている」

そう言うと彼女はこう返信してきた。

「じゃあテレホンセックスできないねぇ、、、」

「う、うん…(´・ω・`)」

そしてその夜。なぜかメールセックスが始まった。


動画が突然送られてくる。


『タイトル 裂けるチーズ』


なんぞそら?

再生してみると彼女(和代)らしき女が裂けるチーズ(裂く前のね)を一心不乱にナメしゃぶっている。とにかくアップで恍惚とした表情でナメしゃくっているのである。
俺はこの時点で和代の顔は知らなかったので顔は初めて見た訳ですがそれがこの動画だった。


???


かなり危うい。。


「すごくエロいよ」

意味が分からないまま、俺は返信した。

次は乳首を自分の指でグリグリといじっている動画が送られてきた。
正直すごく痛そうなぐらいグリグリしている。

ちなみに彼女はメガネをかけて、物凄く痩せていてお世辞にも美人ではなかった。



そしてその次は風呂場らしき場所で全裸の彼女が自分のアソコをまさぐっているオナニー動画である。

そうか、これはメールセックスなのだ。もしくは俺にオナニーしてほしいのだろう。と気づいた俺。

「うん。ダメだ、俺もう射精しそうだ」

と、返信。


「うん。出して。早くたくさん出して」

なんだこの安いエロ映画みたいなやり取りは?と疑問に思いつつも。。

「アッーー。出てるよ、すごく出てるよ、あああああ」

と、返信。


「良かった」

と、すぐに彼女から返信があった。

今度は動画ではなく彼女の写真が添付してあった。
そこにはバストアップの写真で、メガネを外した和代がニッコリと微笑んでいたのである。



おしまい。


って、何だそりゃ?



訳が分かりませんがこれで本当に終わりなんですね。
たぶんそこで何かが彼女の中で終わったのだと思います。
それからメールはパッタリと止まり俺もメールすることなく終わりました。


さらにその日を境に彼女はワクワクメールも退会したようです。

なんだか狐につままれたような気分になりました。


 


最後に。

最初の方に彼女に聞いた事があります。彼女が割切り目的なのかよく分からなかったので、、

「ワクワクは趣味?それとも実益?」 俺

「うん?私にもわからない…」  和代  

        


わからない事だらけだ。   (了)

 

 

2023年追記:

この頃はちょうどリーマンショック直後でした。当時の文中には書きませんでしたが例の『派遣切り』に彼女も遭ったらしく休職中でした。「でもぜんぜん見つからない。凹む」というメールも送られてきましたがぼくに何が出来る訳でもなくて。(ぼくはぼくで当時追い詰められていたので余計に)和代の文面はとても短くて断片的でした。最後のメールでやり取りは終了しましたが終了せざるを得ない雰囲気だったのです。確認はしなかったけどおそらくはぼくのメルアドはブロックされていたと思うのです。

 

彼女が今、幸せだったら良いと思う(*´ω`*)

 

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